更新系SQL実行処理

オペレーション名

更新系SQL実行

機能概要

SQL文を用いてデータを書き込みます。

データモデル

本コンポーネントのデータモデルはテーブルモデル型です。

プロパティ

変数の使用については、「変数」を参照してください。
基本設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
名前 必須 使用不可 スクリプトキャンバス上での名前を入力します。  
入力データ 省略可 使用不可 スクリプトキャンバス上にあるコンポーネントを選択します。
  • [SQL文]にSQLパラメータを使用しない場合には[入力データ]を指定しません。
必須設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
接続先 必須 使用不可 グローバルリソースを選択します。
  • [追加]:
    新規にグローバルリソースを追加します。
  • [一覧の編集]:
    「リソース一覧の編集」画面にて、グローバルリソースの設定を編集することができます。
 
SQL文 必須 使用可 データベースへ発行するSQL文を入力します。
  • [接続先]が未設定または不正な場合、無効になります。
  • SQLパラメータ」を使用できます。
  • INSERT文、UPDATE文、DELETE文、またはDDL文のような何も返さないSQL文を指定できます。
  • [SQL文]にSQLパラメータが含まれていない場合には、java.sql.StatementクラスのexecuteUpdate()メソッドを実行し、 SQLパラメータが含まれている場合には、java.sql.PreparedStatementクラスのexecuteUpdate()メソッドを実行しています。 上記以外で実行できるSQL文については、データベースベンダーに問い合わせてください。
  • 入力可能な文字数の上限は2147483647文字です。ただし、接続先のデータベースや使用しているドライバに文字数の制限がある場合、データベースやドライバの制限が上限となります。
スキーマ定義 省略可 - [SQL文]で指定したSQLパラメータを設定します。
  • [SQL文]にSQLパラメータを使用しない場合には表示されません。
  • [スキーマ定義]で表示された列名がMapperのスキーマに表示されます。
スキーマ定義/列名 必須 使用不可 SQLパラメータの名前を設定します。
  • [SQL文]にSQLパラメータを使用しない場合には表示されません。
スキーマ定義/型 必須 使用不可 SQLパラメータの型を選択します。
  • [SQL文]にSQLパラメータを使用しない場合には表示されません。
  • 「<Native型> (<内部データ型>)」形式で表示されます。
    • Native型:
      各RDBMSの固有のデータ型です。
    • 内部データ型:
      DataSpider Cloud内部で使用しているデータ型です。
      詳細については、「内部データ型」を参照してください。
プロパティアクション
項目名 説明 備考
テーブルブラウザの起動 テーブルブラウザを起動します。
操作方法については、「テーブルブラウザ」を参照してください。
  • [接続先]が選択されている場合、有効になります。
SQLウィザードの起動 SQLウィザードを起動します。
操作方法については、「SQLウィザード(更新系)」を参照してください。
  • [SQL文]で指定したSQL文をSQLウィザードで編集することはできません。
コメント
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
コメント 省略可 使用不可 このアダプタの簡単な説明を記述することができます。
説明を記述すると、仕様書に反映させることができます。
 

スキーマ

入力スキーマ

[スキーマ定義]の設定により、カラム数が異なります。
スキーマ構造については、「テーブルモデル型のスキーマ」を参照してください。

出力スキーマ

ありません。

Mapperでのスキーマ読み込み

スキーマは自動で読み込まれます。
詳細については、「スキーマ編集」を参照してください。

トランザクション

トランザクションをサポートしています。

PSPでの使用について

PSPで使用できます。
PSPについては、「パラレルストリーミング処理」を参照してください。

使用できるコンポーネント変数

コンポーネント変数名 説明 備考
count 更新したデータの件数が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • バッチ更新処理時には、入力データの件数が格納されます。
    例:入力データ1件で複数のデータが更新された場合には、countには「1」が格納されます。また、更新が行われなかった場合にも、入力データの件数が格納されます。
error_code エラー(SQLException)発生時、発生したエラーに対応するエラーコードが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • 正常終了時は「0」が格納されます。
  • エラーコードは各ドライバの仕様に基づいています。
message_category エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのカテゴリが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_code エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのコードが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_level エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードの重要度が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
error_type エラー発生時、発生したエラーの種類が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • エラーの種類は、以下のような形式となります。
    例:「java.io.FileNotFoundException」
  • DataSpider Cloudのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_message エラー発生時、発生したエラーのメッセージが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Cloudのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_trace エラー発生時、発生したエラーのトレース情報が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Cloudのバージョンや実行するクライアントアプリケーションにより、格納される内容が変わる可能性があります。

SQLパラメータ

更新系SQL実行処理では、SQLパラメータを使用することができます。

データベースアダプタでは、SQLパラメータを使用した場合、バッチ更新処理を行います。 バッチ更新とは複数のSQL文を一度にデータベースに送り、処理させる機能です。 一つ一つSQL文を実行する場合に比べパフォーマンスが向上します。

データベースの種類や型によっては、SQLパラメータを使用してもバッチ更新処理にならない場合があります。
詳細については、「データベースアダプタの制限事項」を参照してください。

SQLパラメータの使用方法

SQLパラメータは「?{name}」と記述します。「name」は任意に指定できます。 SQLパラメータはMapperで値を設定します。

たとえば、SQL文に「insert into test_table values (?{col1}, ?{col2}, ?{col3})」と記述した場合、3つのSQLパラメータ(col1、col2、col3)が動的に変更できます。 この更新系SQL実行処理をMapperの出力先に設定すると、Mapperの出力スキーマにcol1、col2、col3が表示されます。Mapperでcol1、col2、col3それぞれにマッピングすることで値を設定します。

仕様制限

各データベースアダプタ固有の仕様制限については、「データベースアダプタの制限事項」を参照してください。

主な例外

例外名 原因 対策
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[]
[接続先]が指定されていません。 [接続先]を指定してください。
ResourceNotFoundException
リソース定義が見つかりませんでした。名前:[<グローバルリソース名>]
[接続先]で選択されたリソース定義が見つかりません。 [接続先]で指定したグローバルリソースを確認してください。
InvalidPropertyConfigurationException [SQL文]が未設定です。 [SQL文]を指定してください。
java.sql.SQLException データベースアクセスエラーまたはそのほかのエラーが発生しています。 SQLExceptionのメッセージを確認してください。SQLExceptionのメッセージは各ドライバの仕様に基づいています。SQLExceptionのメッセージにはエラーの原因が出力されている場合があります。
メッセージの詳細については、各データベースベンダーに問い合わせてください。

注意事項

各データベースアダプタ固有の注意事項については、「データベースアダプタの制限事項」を参照してください。