マージMapper

オペレーション名

マージ

機能概要

複数の入力データを結合します。

詳細については、「基本機能(マージMapper)」を参照してください。

プロパティ(プロパティインスペクタ)

基本設定

項目名	必須/省略可	変数の使用	説明	備考
名前	必須	使用不可	スクリプトキャンバス上での名前を入力します。
入力データ	必須	使用不可	[入力データの設定]画面から、結果データを出力するコンポーネントを選択します。	マージMapperでは、複数の入力データを指定できます。 [入力データ]入力フィールドをダブルクリックすると、[右ボタン]が表示されます。右ボタンを押下すると[入力データを選択します。]画面が表示されます。

入力データの設定

項目名	必須/省略可	変数の使用	説明	備考
入力データ	必須	使用不可	結果データを出力するコンポーネントを選択します。各列は以下のボタンで操作することができます。 [上へ]: 選択している列の順序を一つ上に上げます。(Mapperエディタ上の入力スキーマの順序が入れ替わります。) [下へ]: 選択している列の順序を一つ下に下げます。(Mapperエディタ上の入力スキーマの順序が入れ替わります。) [追加]: 列を追加します。 [削除]: 列を削除します。

項目名	必須/省略可	変数の使用	説明	備考
コメント	省略可	使用不可	任意のコメントを記述できます。

入出力スキーマ

Mapperでは、データフローでつながれたコンポーネントのスキーマを入力元または出力先に表示します。スキーマの要素をマッピングリンクでつなぐことにより、データの受け渡しを行うことができます。
コンポーネントの種類によって、スキーマが自動で設定される場合と、手動で設定が必要な場合があります。

詳細については、「アダプタのスキーマについて」を参照してください。

大容量データ処理

マージMapperは、大容量データ処理を行ったコンポーネントが入力元の場合、大容量データ処理を行います。

ただし、通常のメモリ処理と比べパフォーマンスが劣化するため、使用する際には注意が必要です。

メモリ処理の場合、入力データや結果データをメモリに確保するため、大容量のデータを扱う際には、DataSpiderServerのヒープサイズを確保する必要があります。

サーバのヒープサイズを変更する場合、メモリ容量の拡大が必要になるため別途お問い合わせください。

マージMapperでは入力元のデータソースの数によって、実行時のメモリの消費率が多くなるため、複数のデータソースのマージ実行時はメモリの使用率に注意してください。

PSPでの使用について

PSPでは使用できません。

使用できるコンポーネント変数

コンポーネント変数名	説明	備考
message_category	エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのカテゴリが格納されます。	デフォルト値はnullです。
message_code	エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのコードが格納されます。	デフォルト値はnullです。
message_level	エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードの重要度が格納されます。	デフォルト値はnullです。
error_type	エラー発生時、発生したエラーの種類が格納されます。	デフォルト値はnullです。エラーの種類は、以下のような形式となります。例:「java.io.FileNotFoundException」 DataSpider Cloudのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_message	エラー発生時、発生したエラーのメッセージが格納されます。	デフォルト値はnullです。 DataSpider Cloudのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_trace	エラー発生時、発生したエラーのトレース情報が格納されます。	デフォルト値はnullです。 DataSpider Cloudのバージョンや実行するクライアントアプリケーションにより、格納される内容が変わる可能性があります。

仕様制限

変換ロジックを出力スキーマに直接マッピングすることはできません。

スクリプト変数やコンポーネント変数とのマージを行うことはできません。

マッピングキャンバス上に使用しないロジックを残すと、正常に処理を行うことができません。
使用しないロジックは、マッピングキャンバス上から削除してください。コンパイルは通りますが、実行時にエラーになります。

コントロールコードなどのXML文書中に格納することができない文字を持つCSV、固定長可変長、データベースなどのテーブルモデル型データからXML型データに変換することはできません。

マージMapperは、トランザクションをサポートしていません。よって、マージMapperより前の処理で変更したデータベースやファイルの内容を参照することはできません。

Mapperでは、データフローが直接引かれているコンポーネントのスキーマの変更通知のみを受け取り、スキーマの同期を行います。

たとえば、Mapperの入力元が繰り返し(データ件数)処理の場合、繰り返し(データ件数)処理の入力元であるコンポーネントのスキーマを(別のテーブルを選択するなどして)変更しても、Mapperの入力スキーマは同期されません。
手動でのスキーマの読み込みを行ってください。

複数のMapperを出力先とするMapperを開いた状態で、出力先のMapperで入力スキーマを読み込んでも、ほかの出力先のMapperにスキーマの通知は行われません。その場合、プロジェクトを開き直し、複数のMapperを出力先とするMapperを閉じた状態でスキーマの読み込みを行ってください。

マージMpperの出力先にXML型のスクリプト出力変数を設定し、プロジェクトエクスプローラでスクリプト変数名を変更しても、出力先スキーマに反映されません。その場合、プロジェクトを開き直すと変更が反映されます。

マージMapperの出力先に編集可能なスキーマを持つコンポーネントを設定し、変数MapperでそのマージMapperのスキーマを変更しても、マージMapperの出力先スキーマには反映されません。その場合、マージMapperの出力先スキーマから変更してください。

スキーマが定義されている状態で、属性を持つ別のスキーマを読み込むと、要素の順序が保たれない場合があります。その場合、手動で編集するか、再度スキーマの読み込みを行ってください。

スキーマの読み込みを行った場合、そのスキーマは入力元/出力先のコンポーネントには通知されません。

注意事項

出力データのデータモデルは常にXML型となります。
- 出力スキーマにテーブルモデルのスキーマを設定しても、繰り返し処理(データ件数)にデータフローを引く場合には、分割パスに"/table/row"を設定する必要があります。
- データベースなどから読み取ったnull値は、マージ処理の際に空文字に変換されて出力されます。
  よって、マージの後続のドキュメントMapperなどで出力値のnullチェックを行った場合の結果は「false」となります。

複数のマージを起動している場合、タブの切り替えではリアルタイム実行のビューが切り替わりません。
該当するスクリプトのキャンバスで、リアルタイム実行するマージのアイコンを選択し、フォーカスを合わせてください。

出力データの改行コードは「LF」です。