グローバルリソースのプロパティ

接続設定

グローバルリソースの接続設定は、各アダプタのプロパティ設定ダイアログ、コントロールパネルの「グローバルリソースの設定」から行うことができます。
グローバルリソースの設定では、リソースの種類の選択にて以下のバージョンを選択することができます。
基本設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
名前 必須 使用不可 接続先の設定の名前を入力します。  
必須設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
ユーザID 省略可 環境変数のみ使用可 ログインユーザIDを入力します。
  • [OAuthを使用して接続する]にチェックを入れない場合のみ、有効かつ必須入力となります。
パスワード 省略可 環境変数のみ使用可 ログインパスワードを入力します。
  • [OAuthを使用して接続する]にチェックを入れない場合のみ、有効かつ必須入力となります。
ログイン先 省略可 使用不可 ログイン先種類を選択します。
  • [login.salesforce.com]:(デフォルト)
    Product/Developer にログインします。
  • [SandBox]:
    SandBox にログインします。
  • [その他(直接指定)]:
    ログイン先のURLを直接指定します。
  • [OAuthを使用して接続する]にチェックを入れない場合のみ、有効となります。
SSL使用 省略可 使用不可 Salesforceとの通信にSSLを使用するかを選択します。
  • [使用する]:(デフォルト)
    SSLを使用します。
  • [使用しない]:
    SSLを使用しません。
  • [OAuthを使用して接続する]にチェックを入れない場合のみ、有効となります。
ログインURL 省略可 環境変数のみ使用可 ログイン先のURLを入力します。
  • [OAuthを使用して接続する]にチェックを入れないかつ、[ログイン先]に[その他(直接指定)]を選択した場合、有効かつ必須入力となります。
OAuth接続先 省略可 使用不可 OAuth接続先種類を選択します。
  • [login.salesforce.com]:(デフォルト)
    Product/Developer に接続します。
  • [SandBox]:
    SandBox に接続します。
  • [OAuthを使用して接続する]にチェックを入れた場合のみ、有効となります。
Refresh Token 省略可 環境変数のみ使用可 Refresh Tokenを入力します。
  • [OAuthを使用して接続する]にチェックを入れた場合のみ、有効かつ必須入力となります。
タイムアウト(秒) 省略可 環境変数のみ使用可 Salesforceとのソケットレベルでの通信タイムアウト時間を秒単位で指定します。
具体的には、Salesforceに対してクエリなどのリクエストを送信し、それに対する応答待ち時間を示します。
  • デフォルト値は「600」です。
Connectionタイムアウト(秒) 省略可 環境変数のみ使用可 SalesforceとのConnection確立の待ち時間を秒単位で設定します。
具体的には、DataSpiderServerから同時に複数のSalesforceとの接続を行う、あるいは、ネットワーク自体の負荷が高い場合などにより、以下の例外発生のタイミングを調整します。

org.apache.commons.httpclient.HttpException: Timeout waiting for connection
  • デフォルト値は「60」です。
送受信時データ圧縮 必須 使用不可 Salesforceに対する要求メッセージおよび応答メッセージをGZIP圧縮するか選択します。
送受信データを圧縮することにより、処理効率が向上します。
  • [圧縮する]:(デフォルト)
    データ圧縮をします。
  • [圧縮しない]:
    データ圧縮をしません。
 
OAuthを使用して接続する 省略可 使用不可 Salesforceへの接続方法を選択します。
  • [チェックあり]:
    OAuth2.0で接続します。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    ユーザID/パスワードで接続します。
  • リソースの種類がAPI 29.0以降の場合に指定できます。
  • 詳細については、「OAuthによる接続とは」を参照してください。
プロパティアクション
項目名 説明 備考
接続テスト ホストへの接続確認を行います。  
PROXY設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
Proxyサーバ設定 必須 使用不可 Proxyサーバを使用するか選択します。
  • [使用する]:
    Proxyサーバを使用します。
  • [使用しない]:(デフォルト)
    Proxyサーバを使用しません。
 
Proxyホスト 省略可 環境変数のみ使用可 Proxyサーバのホストアドレスを入力します。
  • [Proxyサーバ設定][使用する]を選択した場合、有効になります。
Proxyポート 省略可 環境変数のみ使用可 Proxyサーバのポート番号を入力します。
  • [Proxyサーバ設定][使用する]を選択した場合、有効になります。
Proxyユーザ 省略可 環境変数のみ使用可 Proxyサーバの認証ユーザを入力します。
  • [Proxyサーバ設定][使用する]を選択した場合、有効になります。
  • 認証はBasic認証のみ対応しています。
Proxyパスワード 省略可 環境変数のみ使用可 Proxyサーバの認証パスワードを入力します。
  • [Proxyサーバ設定][使用する]を選択した場合、有効になります。
METADATA設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 補足
Retriveの監視開始までの待機時間 必須 環境変数のみ使用可 Retreaveの監視開始までの待機時間を入力します。
  • デフォルト値は「10」です。
  • 3以上3600以下が指定可能です。
Retriveの監視間隔(秒) 必須 環境変数のみ使用可 Retriveの監視間隔(秒)を入力します。
  • デフォルト値は「10」です。
  • 3以上3600以下が指定可能です。
Retriveの監視回数 必須 環境変数のみ使用可 Retriveの監視回数を入力します。
  • デフォルト値は「10」です。
  • 1以上600以下が指定可能です。
Retriveのリトライ回数 必須 環境変数のみ使用可 Retriveのリトライ回数を入力します。
  • デフォルト値は「3」です。
  • 0以上60以下が指定可能です。
接続リトライ設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
対象とするAPIコールの種類 省略可 使用不可 Salesforceへの接続にて特定のエラーが発生した際、リトライ処理の対象となるAPIコールの種類を設定します。
  • [未指定(リトライしない)]:
    オペレーション実行時に使用されるすべてのAPIコールがリトライ処理対象外となります。
  • [認証、Describe系コールまで]:
    オペレーション実行時に使用されるAPIコールの内、認証、Describe系コールがリトライ処理の対象となります。
  • [読み取り系コールまで]:(デフォルト)
    オペレーション実行時に使用されるAPIコールの内、認証、Describe系および読み取り系のAPIコールがリトライ処理の対象となります。
  • [全てのコール]:
    オペレーション実行時に使用されるすべてのAPIコールがリトライ処理の対象となります。
接続リトライ回数 省略可 環境変数のみ使用可 Salesforceへの接続にて特定のエラーが発生した際、リトライ処理を行う回数を設定します。
  • デフォルト値は「5」です。
接続リトライ時の待機時間(秒) 省略可 環境変数のみ使用可 Salesforceへの接続にて特定のエラーが発生した際、リトライ処理までの待機時間を秒単位で設定します。
  • デフォルト値は「1」です。
接続リトライ詳細設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
無条件にすべての例外を接続リトライ対象とする 省略可 使用不可 Salesforceへの接続時に発生するすべての例外を接続リトライ対象とするかどうかを指定します。
  • [チェックあり]:
    すべての例外をリトライ対象とします。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    リトライ対象とする例外を個別に指定します。
  • [対象とするAPIコールの種類][未指定(リトライしない)]以外を選択している場合、有効となります。
接続リトライ対象とする例外クラスとメッセージの指定 省略可 - 接続リトライ対象とする例外クラスとメッセージを1つの組み合わせとして指定します。
この組み合わせは複数指定することができます。
各組み合わせの行は以下のボタンで操作することができます。
  • [追加]:
    行を追加します。
  • [上へ]:
    選択している行の順序を一つ上に上げます。
  • [下へ]:
    選択している行の順序を一つ下に下げます。
  • [削除]:
    行を削除します。
  • [対象とするAPIコールの種類][未指定(リトライしない)]以外を選択しているかつ、[無条件にすべての例外を接続リトライ対象とする][チェックなし]の場合、有効となります。
  • デフォルトでは次の条件が指定されます。
    接続リトライ対象とする例外の条件
    エラーメッセージに「connection reset」が含まれる
接続リトライ対象とする例外クラスとメッセージの指定/例外クラス名 省略可 環境変数のみ使用可 例外クラス名を設定します。
指定しない場合、[エラーメッセージ]のみを条件とします。
  • [例外クラス名][エラーメッセージ]ともに指定されていない行は無視されます。
  • 設定例:
    • java.net.SocketException
    • org.apache.commons.httpclient.HttpException
接続リトライ対象とする例外クラスとメッセージの指定/エラーメッセージ 省略可 環境変数のみ使用可 エラーメッセージを設定します。
指定した文字列が、発生した例外のメッセージに含まれるかどうかを判定します。大文字小文字は区別されません。
指定しない場合、[例外クラス名]のみを条件とします。
  • [例外クラス名][エラーメッセージ]ともに指定されていない行は無視されます。
接続リトライ対象とするAPI ExceptionCodeの指定 省略可 - APIがエラーを返した場合、接続リトライ対象とするExceptionCodeを指定します。
ExceptionCodeは複数指定することができます。
各行は以下のボタンで操作することができます。
  • [追加]:
    行を追加します。
  • [上へ]:
    選択している行の順序を一つ上に上げます。
  • [下へ]:
    選択している行の順序を一つ下に下げます。
  • [削除]:
    行を削除します。
  • [対象とするAPIコールの種類][未指定(リトライしない)]以外を選択しているかつ、[無条件にすべての例外を接続リトライ対象とする][チェックなし]の場合、有効となります。
  • デフォルトでは次のExceptionCodeが指定されます。
    ExceptionCode
    SERVER_UNAVAILABLE
接続リトライ対象とするAPI ExceptionCodeの指定/ ExceptionCode 必須 環境変数のみ使用可 ExceptionCodeを設定します。
  • 指定されていない行は無視されます。
  • ExceptionCodeについてはAPIドキュメント「SOAP API Developer's Guide」の「ExceptionCode」ページを参照してください。

コンポーネントプールの設定

コンポーネントプールはサポートしていません。

セキュリティ

セキュリティの設定は、コントロールパネルの「グローバルリソースの設定」から行うことができます。

主な例外

例外名 原因 対策
java.net.UnknownHostException グローバルリソースで指定したPROXYサーバが見つからない例外です。 PROXYサーバの状態を確認して下さい。または、[接続先]で指定したグローバルリソースの[Proxyホスト]を確認してください。
java.net.SocketTimeoutException
connect timed out
Salesforceに接続中にタイムアウトが発生しました。 ネットワークの状態、Salesforceのサーバの状態を確認してください。または、[接続先]で指定したグローバルリソースの[Connectionタイムアウト(秒)]を確認してください。
java.net.SocketTimeoutException
Read timed out
Salesforceに接続後、サーバからの応答までにタイムアウトが発生しました。 ネットワークの状態、Salesforceのサーバの状態を確認してください。または、[接続先]で指定したグローバルリソースの[タイムアウト(秒)]を確認してください。
jp.co.headsol.salesforce.adapter.exception.SalesforceAdapterIllegalArgumentException Salesforce Metadataアダプタのプロパティの設定値が不正です。 エラーメッセージを確認し、設定内容をご確認ください。
com.sforce.soap.partner.fault.LoginFault Salesforceへのログインに失敗しました。 ExceptionCodeまたは、エラーメッセージを確認し、Salesforceの関連ドキュメントなどに対象のエラーに関する情報がないか確認してください。

接続リトライ処理について

APIコールにてSalesforceとの通信に失敗すると例外が発生します。例えば、ネットワークが不安定となっていたなどの一時的な状態が原因であった場合、再度実行することで成功する可能性があります。 接続リトライ処理とは、APIコールの通信時に発生した例外が特定の条件に一致する場合に、自動的にAPIコールをリトライして処理の続行を試みる機能です。

対象とするAPIコールの種類

[対象とするAPIコールの種類]では、リトライ対象のAPIコールの種類を指定します。
選択値は、それぞれ以下のAPIコールに対応しています。
対象とするAPIコールの種類 認証系 Describe系 読み取り系 書き込み系
login
new access token
describeGlobal
describeSObjects
describeLayout
listMetadata retrieve
readMetadata
checkStatus create
createMetadata
update
renameMetadata
updateMetadata
delete
deleteMetadata
[未指定(リトライしない)] × × × × × × × ×
[認証、Describe系コールまで] × × × × × ×
[読み取り系コールまで] × × ×
[全てのコール]

接続リトライ詳細設定

[接続リトライ詳細設定]では、リトライ対象とする例外の種類を指定します。
[無条件にすべての例外を接続リトライ対象とする][チェックなし]とした場合、 [接続リトライ対象とする例外クラスとメッセージの指定]および [接続リトライ対象とするAPI ExceptionCodeの指定]にそれぞれリトライ対象とする例外の条件を設定することができます。 この場合、設定した条件のいづれかに該当する例外がリトライ対象となります。