書き込み処理

オペレーション名

書き込み

機能概要

入力データをExcelファイルに書き込みます。

データモデル

本コンポーネントのデータモデルはテーブルモデル型です。
ただし、[書式・コメントをMapperで指定して書き込む]にチェックを入れた場合、XML型となります。

プロパティ

変数の使用については、「変数」を参照してください。
基本設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
名前 必須 使用不可 スクリプトキャンバス上での名前を入力します。  
入力データ 必須 使用不可 スクリプトキャンバス上にあるコンポーネントを選択します。  
必須設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
ファイル 必須 使用可 Excelファイルのファイルパスを入力します。

[参照]ボタンを押下するとファイルチューザが起動し、ファイルの選択ができます。
  • 拡張子が「.xlsx」と「.xlsm」であるファイルはExcelブックとして、それ以外の拡張子のファイルはExcel 2003ブックとして処理されます。
  • ファイルパスはDataSpider Cloudファイルシステムの絶対パスで指定してください。
  • パス区切り文字「/」以外のDataSpider Cloudファイルシステムの使用禁止文字は使用できません。
シート名 省略可 使用可 [ファイル]で指定したExcelファイルのシートを選択または入力します。
  • シート名を省略すると、[ファイル]に指定したファイルが存在する場合は先頭のシートに書き込まれ、存在しない場合は「Sheet1」というシートが作成されます。
  • 大文字小文字を区別しません。
列一覧 省略可 - 各列に対する列名を指定します。

各列は以下のボタンで操作することができます。
  • [追加]:
    列を追加します。
  • [上へ]:
    選択している列の順序を一つ上に上げます。
  • [下へ]:
    選択している列の順序を一つ下に下げます。
  • [削除]:
    列を削除します。
 
列一覧/列名 必須 使用可 各列に対する列名を入力します。  
列一覧/書式設定 必須 使用不可 型・フォーマットの情報を書き込むかどうかを選択します。
  • [書式を指定して書き込む]:
    設定した型・フォーマット情報を書き込みます。
  • [書き込み先の書式を利用する]:(デフォルト)
    書き込むセルの型・フォーマット情報を使用して書き込みます。
  • [書き込み開始行の書式を利用する]:
    書き込み開始行のセルの型・フォーマット情報を使用して書き込みます。
  • [書き込み先の書式を利用する]または[書き込み開始行の書式を利用する]を選択した場合、[列一覧/型]および[列一覧/フォーマット]で設定した型・フォーマット情報は使用されません。
列一覧/型 必須 使用不可 [列名]の型を選択します。
  • [標準]:(デフォルト)
  • [文字列]:
  • [数値]:
  • [日付]:
 
列一覧/フォーマット 省略可 使用可 各型に対するフォーマットを選択または入力します。
記号 意味 指定可能な型
yyyy 1900〜9999(西暦の年) 日付 2005
yy 00〜99(西暦の年) 日付 05
m 1〜12(月の数字表記) 日付 1
mm 01〜12(月の数字表記) 日付 01
mmm Jan〜Dec(月の短縮英語表記) 日付 Jan
mmmm January〜December(月の英語表記) 日付 January
mmmmm J〜D(月のアルファベット1文字目) 日付 J
d 1〜31(日) 日付 1
dd 01〜31(日) 日付 01
ddd Sun〜Sat(曜日の短縮英語表記) 日付 Mon
dddd Sunday〜Saturday(曜日の英語表記) 日付 Monday
h 時(1〜12) 日付 1
hh 時(0〜23) 日付 01
h:m 時分 日付 1:1
h:mm 時分 日付 1:01
h:mm:s 日付 1:01:1
h:mm:ss 日付 1:01:01
#,##0 通貨 数値 123,0
0% パーセンテージ 数値 50%
# 有効な数字の桁のみを表示 数値
  • フォーマット:
    ##.##
  • 入力値:
    12.345
  • 出力値:
    12.35
0 指定された桁数分だけ表示し、値が桁数に満たない場合は0を補完します 数値
  • フォーマット:
    000.00
  • 入力値:
    12.345
  • 出力値:
    012.35
 
書式・コメントをMapperで指定して書き込む 省略可 使用不可 書式・コメントを書き込むための要素を入力スキーマに設定するかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    書式・コメントを書き込むための要素を入力スキーマに設定します。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    書式・コメントを書き込むための要素を入力スキーマに設定しません。
  • [チェックあり]の場合、入力スキーマはXML型となります。
  • 詳細については、「入力スキーマ」を参照してください。
プロパティアクション
項目名 説明 備考
Excelウィザードの起動 [ファイル]で指定したファイルをExcelウィザードで起動します。
設定方法については、「Excel書き込みウィザード」を参照してください。
  • 指定したファイルが存在しない場合・指定したファイルがサポートバージョンに含まれるExcelファイルでない場合・[ファイル]に変数が設定されている場合は無効になります。
  • [シート名]が設定されている場合には、設定したシートをExcelウィザードで開きます。
    設定されていない場合・設定したシートが存在しない場合・[シート名]に変数が設定されている場合はExcelアプリケーションで保存した際の表示シートが開きます。
  • Excelウィザードで表示できるファイルのサイズは最大50MBです。
  • 表示するファイルのサイズが5MBを超える場合、確認ダイアログが表示されます。
列一覧の更新 [ファイル]で指定したファイルの1行目の値から列名と型を取得して、[列一覧]に設定します。
  • 指定したファイルが存在しない場合、または[ファイル]に変数が設定されている場合は無効になります。
  • 対象のセルの値が空の場合、そのセルと異なる型が[列一覧/型]に設定されることがあります。
書き込み設定
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
1行目に列名を挿入 省略可 使用不可 指定したファイルの1行目に列名を挿入するかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    1行目に列名が挿入されます。表示形式は「標準」で設定されます。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    列名は挿入されません。
 
上書き 省略可 使用不可 指定したファイルにデータが存在した場合、上書きするかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:(デフォルト)
    上書きします。指定したシートが存在しない場合は、新規にシートを作成して書き込みます。
  • [チェックなし]:
    上書きしません。指定したシートが存在する場合は、FileAlreadyExistedException がスローされて書き込み処理に失敗します。
 
挿入 省略可 使用不可 指定したファイルにデータを書き込む際、挿入を行うかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    指定したファイルの1行目に挿入します。指定したシートが存在しない場合は、新規にシートを作成して書き込みます。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    上書きします。
  • [上書き]にチェックを入れた場合、有効になります。
  • 書き込み位置を指定した場合には、指定の位置に挿入されます。
  • 書式は挿入位置の書式を使用します。[書式設定][書式を指定して書き込む]を指定しても無視されます。
  • 指定したシートが存在しない場合の表示形式は「標準」で設定されます。
ターゲットシートの削除 省略可 使用不可 指定したファイルにデータを書き込む前に、指定したシートを削除するかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    削除します。指定したシートが存在しない場合は無視されます。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    削除しません。
  • [上書き]にチェックを入れた場合、有効になります。
書き込み位置を指定 省略可 使用不可 書き込み開始位置を指定するかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    書き込み位置を指定します。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    書き込み位置を指定しません。
 
書き込みを開始するセルの指定条件 省略可 使用不可 書き込み開始するセルの指定条件を選択します。
  • [セルアドレスを指定]:(デフォルト)
    [開始セルアドレス]を入力して、指定したセルアドレスから書き込み処理を開始します。
  • [開始セルの値を指定]:
    [開始セルの値]を入力して、マッチしたセルから書き込み処理を開始します。
  • [書き込み位置を指定]にチェックを入れた場合、有効になります。
  • 選択した指定方法により、対応した入力フィールド([開始セルアドレス]/[開始セルの値])に切り替わります。
開始セルアドレス 省略可 使用可 書き込み開始条件のセルアドレスを入力します。
例:A1
  • [書き込みを開始するセルの指定条件][セルアドレスを指定]を選択した場合、有効になります。
開始セルの値 省略可 使用可 書き込み開始条件のセルの値を入力します。
  • [書き込みを開始するセルの指定条件][開始セルの値を指定]を選択すると有効になります。
トランザクション
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
トランザクション処理を行う 省略可 使用不可 トランザクション処理を行うかどうかを選択します。
  • [チェックあり]:
    トランザクション処理を行います。
  • [チェックなし]:(デフォルト)
    トランザクション処理を行いません。
詳細については、「ファイル系アダプタのトランザクション」を参照してください。
 
コメント
項目名 必須/省略可 変数の使用 説明 備考
コメント 省略可 使用不可 このアダプタの簡単な説明を記述することができます。
説明を記述すると、仕様書に反映させることができます。
 

スキーマ

入力スキーマ

出力スキーマ

ありません。

Mapperでのスキーマ読み込み

スキーマは自動で読み込まれます。
詳細については、「スキーマ編集」を参照してください。

トランザクション

トランザクションをサポートしています。

[トランザクション][トランザクション処理を行う]にチェックを入れた場合のみトランザクションは有効になります。

PSPでの使用について

PSPについては、「パラレルストリーミング処理」を参照してください。

使用できるコンポーネント変数

コンポーネント変数名 説明 備考
count 書き込んだデータの件数が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_category エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのカテゴリが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_code エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードのコードが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
message_level エラー発生時、発生したエラーに対応するメッセージコードの重要度が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
error_type エラー発生時、発生したエラーの種類が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • エラーの種類は、以下のような形式となります。
    例:「java.io.FileNotFoundException」
  • DataSpider Cloudのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_message エラー発生時、発生したエラーのメッセージが格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Cloudのバージョンにより、格納される内容が変わる可能性があります。
error_trace エラー発生時、発生したエラーのトレース情報が格納されます。
  • デフォルト値はnullです。
  • DataSpider Cloudのバージョンや実行するクライアントアプリケーションにより、格納される内容が変わる可能性があります。

仕様制限

主な例外

例外名 原因 対策
InputDataNotFoundException [入力データ]が指定されていません。 [入力データ]を指定する、またはデータフローを引いてください。
InputDataReadException
書式を入力データから読み込むのに失敗しました。
入力スキーマのformat要素に入力された値が不正です。 Mapperで「Excel書式生成」ロジックから出力した値を入力するか、不要な場合は値を入力しないようにしてください。
InvalidPropertyConfigurationException
<プロパティ名>が指定されていません。
[<プロパティ名>]が指定されていません。 [<プロパティ名>]を指定してください。
FileIsDirectoryException [ファイル]に入力されたパスがディレクトリです。 [ファイル]にはファイルパスを入力してください。
FileAlreadyExistedException [ファイル]に指定されたファイルがすでに存在します。 [ファイル]のファイル名を変更する、または[書き込み設定][上書き]にチェックを入れてください。
IllegalFormatException [列一覧]で指定した[型]に対する[フォーマット]が不正です。 型とフォーマットの組み合わせを確認してください。
ColumnIndexOutofBoundsException [列一覧]で指定した列数以上のカラムを書き込もうとした場合に発生する例外です。 列一覧の列数および入力元のカラム数を確認してください。
InvalidStartCellAddressException:
指定した開始セルアドレスは不正です
[開始セルアドレス]に入力されたセルアドレスが不正です。 [開始セルアドレス]を確認して正しいセルアドレスを入力してください。
IllegalTargetWorkbookException 指定したブックが書き込める状態ではありません。 ほかのプログラムが参照している、またはブックの形式が破損している可能性があります。
FileIsLockedException [ファイル]に指定されたファイルがロックされています。 エクスプローラからロックの解除を行ってください。
java.io.FileNotFoundException
別のプロセスが使用中です。
[ファイル]に指定されたファイルが別のプロセスによって使用されています。 別のプロセスで使用されていないかを確認してください。
jxl.read.biff.PasswordException [ファイル]に指定されたExcel 2003ブックは、読み取りパスワードが設定されています。 [ファイル]には読み取りパスワードが設定されていないExcel 2003ブックを入力してください。
jxl.write.biff.RowsExceededException [開始セルアドレス]で指定した行番号が最大値を超えています。 [開始セルアドレス]の値を確認してください。
jxl.read.biff.BiffException
Unable to recognize OLE stream
[ファイル]で指定しているExcel 2003ブックが不正な状態になっています。 以下のことを確認してください。
  • [ファイル]で指定しているファイルがサポートバージョンに含まれるExcel 2003ブックであるか
  • Excel 2003ブックではないファイルを拡張子「.xls」に設定して[ファイル]に指定していないか
  • ファイルが破損していないか
jxl.read.biff.BiffException
The file format is corrupt
[ファイル]で指定しているExcel 2003ブックが破損している可能性があります。 以下のことを確認してください。
  • [ファイル]で指定しているファイルが破損していないか確認してください。
jxl.read.biff.BiffException
The input file was not found
[ファイル]で指定しているExcel 2003ブックが不正な状態になっています。 以下のことを確認してください。
  • 0バイトのファイルを指定していないか
IndentExceedsMaxException
指定されたインデントが指定可能な最大値を超えています。
「Excel書式生成」ロジックで指定している[インデント]の値が、Excel 2003ブックに対して指定可能な最大値を超えています。 「Excel書式生成」ロジックで指定している[インデント]の値を確認してください。
ZipEntryBrokenException:
操作するZIPファイルのエントリーが壊れています
[ファイル]に指定しているExcelブックが不正な状態になっています。 以下のことを確認してください。
  • [ファイル]で指定しているファイルがExcelブックであるか
  • Excelブックではないファイルを拡張子「.xlsx」「.xlsm」に設定して[ファイル]に指定していないか
  • ファイルが破損していないか
ZipEntryNotFoundException:
指定した名前のエントリーはzipファイル内に存在しませんでした
[ファイル]に指定しているExcelブックに読み取りパスワードが設定されているか、不正な状態になっています。 [ファイル]に指定しているExcelブックに読み取りパスワードが設定されていないか、またファイルが破損していないかを確認してください。

注意事項