EICSビジネスメソッド設定(インバウンド処理)

DataSpider CloudのスクリプトからSAPシステムの機能を呼び出すインバウンド処理を行う際には、EICS上でビジネスメソッドの設定が必要です。

基本設定(New Business Method)

項目名 必須/省略可 説明 備考
Name 必須 EICS上で表示する名前を入力します。
  • ダブルバイト文字を使用することはできません。
Description 省略可 設定するビジネスメソッドの説明を入力します。  
Adapter 必須 使用しません。
  • デフォルトの値を変更しないでください。

接続設定(Business Method Connection Properties)

項目名 必須/省略可 説明 備考
Username 必須 SAPシステムに接続するユーザ名を入力します。  
Password 必須 SAPシステムに接続するユーザのパスワードを入力します。
  • ERP6.0(mySAP2005)より前のバージョンのSAPシステムではパスワードの大文字、小文字の区別はありません。
Server 省略可 接続するSAPシステムのホスト名またはIPアドレスを入力します。
  • ホスト名を名前で指定する場合には、指定したホストから入力した名前を解決できる必要があります。
  • [Group/Server Selection]で「False」を選択した場合には必須です。
Client 必須 Client番号を入力します。  
Language 必須 言語を選択します。
  • 日本語データを使用する場合には「Japanese(JA)」を選択してください。
System Number 省略可 システム番号を入力します。
  • [Group/Server Selection]で「False」を選択した場合には必須です。
Connection Pool Minimum Count 省略可 コネクションプールにプールされる最小のコネクション数を入力します。
  • 「0」以上の整数を入力します。「0」を入力した場合、コネクションプールは行われません。
  • デフォルト値は「2」です。
Connection Pool Maximum Count 省略可 コネクションプールにプールされる最大のコネクション数を入力します。
  • 「1」以上の整数を入力します。
  • デフォルト値は「10」です。
  • [Connection Pool Minimum Count]よりも大きな値を入力してください。
  • 必要なコネクション数が[Connection Pool Maximum Count]で指定した値を超えた場合にはエラーとなります。
Convert HostName to IP Address 省略可 [Server]で指定した値がホスト名の場合に、ホスト名をIPアドレスに変換してからSAPシステムに送信するかどうかを選択します。
  • [False]:
    IPアドレスに変換せず、ホスト名でSAPシステムに送信します。
  • [True]:(デフォルト)
    IPアドレスに変換し、IPアドレスでSAPシステムに送信します。
 
Group/Server Selection 省略可 メッセージサーバ経由で接続するかどうかを選択します。
  • [False]:(デフォルト)
    メッセージサーバ経由で接続しません。[Server][System Number]で指定したSAPシステムに接続します。
  • [True]:
    [Message Server Host][Message Server Service]で指定したメッセージサーバに、[System ID][Logon Group]を指定して接続します。
 
System ID 省略可 SAP システムの名称を入力します。
  • [Group/Server Selection]で「True」を選択した場合には必須です。
Message Server Host 省略可 メッセージサーバのホスト名またはIPアドレスを入力します。
  • [Group/Server Selection]で「True」を選択した場合には必須です。
Message Server Service 省略可 メッセージサーバのサービス名またはポート番号を入力します。
  • [Group/Server Selection]で「True」を選択した場合には必須です。
Logon Group 省略可 アプリケーションサーバのグループ名を入力します。
  • [Group/Server Selection]で「True」を選択した場合には必須です。

ビジネスメソッド設定(Business Method Properties)

項目名 必須/省略可 説明 備考
Function Name/IDOC Base Type 必須 BAPIを含むRFC汎用モジュールまたはIDoc基本タイプを入力します。  
IDOC Extension Type 省略可 IDoc拡張タイプを入力します。
  • [Function Name/IDOC Base Type]でBAPIを含むRFC汎用モジュールを指定した場合には入力しません。
Sap IDocument 省略可 IDocとしてビジネスメソッドを実行するかどうか選択します。
  • [False]:(デフォルト)
    [Function Name/IDOC Base Type]でIDocを指定しなかった場合に選択します。
  • [True]:
    [Function Name/IDOC Base Type]でIDocを指定した場合に選択します。
 
Encoding 省略可 IDocセグメントデータのエンコーディングを入力します。
  • [Function Name/IDOC Base Type]でIDocを指定し、対象SAPシステムが非Unicodeシステムの場合にのみ設定値が有効になります。
  • 通常は対象SAPシステムのエンコーディングを取得するため、本プロパティの設定は必要ありません。IDocセグメントデータが文字化けするなど正しく登録されていない場合に、適切なエンコーディングを設定してください。
Commit Transaction 省略可 BAPIを含むRFC汎用モジュールの実行後、トランザクションをコミットするかどうかを選択します。
  • [False]:
    実行後、コミットしません。
  • [True]:(デフォルト)
    実行後、コミットします。
  • [Function Name/IDOC Base Type]でIDocを指定した場合、本プロパティ値に関わらず、IDoc処理は非同期処理となります。
Search Category 省略可 [Search]ボタンで検索するカテゴリを選択します。  
Search Name 省略可 [Search]ボタンで検索するBAPIを含むRFC汎用モジュールまたはIDocの検索キーワードを入力します。
  • ファンクション名に検索キーワードを含むファンクションが検索されます。

作成済みのビジネスメソッド

項目名 説明 備考
Request Schema リクエストデータのスキーマを表示します。  
Response Schema レスポンスデータのスキーマを表示します。  
Edit 作成済みのビジネスメソッドの編集を行います。
  • SAPシステムで更新したBAPI・IDocのスキーマを再設定する場合は、DataSpiderServerを再起動する必要があります。
Test テスト画面を表示します。  
Delete 作成済みのビジネスメソッドの削除を行います。  

ログについて

EICSのログはDataSpider Cloudが稼働するサーバのシステム領域に出力されます。また、ログレベルの変更はEICSの[Configuration]-[Logging][Default Level]で設定します。「ALL」に設定すると詳細なログが出力され、「OFF」に設定するとログが出力されません。
DataSpiderServerを再起動すると、ログレベルは「INFO」に設定されます。
ログはStudioから取得することができません。ログを取得する必要がある場合はサポートまでご連絡ください。

コネクションプールの設定について

仕様制限

主な例外

ありません。

注意事項